筋肉の大きさとスイングスピード

野球選手を対象に、筋サイズ(そして左右の大きさの違い)とスイングスピードとの相関関係を調べた研究です。これ、結構面白いです。


Relationships between Bat Swing Speed and Muscle Thickness and Asymmetry in Collegiate Baseball Players

Tsuchikane R, Higuchi T, Suga T, Wachi M, Misaki J, Tanaka D, et al.Sports. 2017;5: 33–40.

研究の目的

スイングスピードと筋厚(及び筋厚の左右差)との相関関係を調査※筋厚…筋肉の厚み(筋の大きさ)

被験者

24名の大学野球選手※時期はシーズン終了後の冬季練習期間

測定項目

スイングスピード…ティーバッティングを5回行い、最速~3番目までの速度を平均し、それを各個人のスイングスピードとした。

筋厚…Bモード超音波法を用いて、体幹部・上肢・下肢の利き手側、非利き手側に分けて測定をした。※右打ち打者なら体の右側を利き手側とする、という区別の仕方をしています

結果

筋肉厚は腹壁(内・外腹斜筋および腹横筋)と腰多裂筋において非利き手側が利き手側と比べて有意に大きかった。腹壁と腰多裂筋の利き手側の筋厚はスイングスピードと有意な正の相関関係にあった。筋厚の左右非対称性とは相関関係が見られなかった。

筆者らの主張

体幹部の筋は高速度でのスイングスピードにとって重要であり、体幹部の筋サイズとスイングスピードの相関関係を調査した今回の研究は体幹部のトレーニングの重要性を支持するものである。


非対称性がスイングスピードと相関関係になかったというのが個人的に面白いなーと思いました。身体組成の競技特異性はティーバッティングには影響しないのかも?プロでの比較なども見たいですね~