軽負荷ではハイプルを

武井さんの論文が発表されていました。今までの情報を含めると軽負荷のパワー発揮を高めるにはハイプル>ハイクリーン>ジャンプシュラッグって感じになりそうです。自分の中では。


Comparison of the Power Output Between the Hang Power Clean and Hang High Pull Across a Wide Range of Loads in Weightlifters

Takei S, Hirayama K, Okada J.Journal of Strength and Conditioning Research, 02 Mar 2020,DOI: 10.1519/jsc.0000000000003569

研究の目的

幅広い範囲の負荷を用いてハングパワークリーン(HPC)とハングハイプル(HHP)中のパワー発揮を比較

被験者

8名のウエイトリフティング選手※全員が全国大会か国際大会に出場している

評価方法

HPC1RM重量の40,60,70,80,90,95,100%の負荷でHPCとHHPを行った際のピークパワー発揮、ピークパワー時の力発揮、ピークパワー時の速度、バーの最大挙上高を比較した。※パワー、力、速度の測定はフォースプレートにより、バーの挙上高はデジタルカメラにて撮影し解析した。

結果

ピークパワーは40,60,70%1RM負荷ではHHPがHPCより有意に大きかった。80~100%1RM負荷においては有意差がなかった。

バーの最大挙上高は40,60,70%1RM負荷においてはHHPがHPCより有意に高くなった。ピークパワー時の速度も同じような傾向にあったが、95,100%1RMの負荷ではHPCがHHPより有意に大きくなった。ピークパワー時の力発揮に有意差はなかった。

筆者らの主張

HPCの場合、キャッチを行わなければならないため軽負荷ではHHPと比べて挙上高に差が出た。またHPCはバーの挙上高に制限があるため軽負荷では低いピークパワー発揮となった(思いっきり挙げられない)。軽負荷(40~70%1RMの負荷)ではHHPが推奨され、80%1RM 以上の負荷ではパワー向上のエクササイズとしてHPCとHHPは互換することが出来る。


ハイプルとハイクリーンの比較という現場が超助かる情報をエリートウエイトリフティング選手でもあった武井さんが調べてくれました。この前の論文といい、本当に有益な情報をありがとうございます。