Rest Redistribution②

以前ご紹介したRest Redistributionに関する論文があったのでご紹介します。


目的:Rest Redistributionを行うことによる知覚(RPE)・代謝(血中乳酸濃度)・ホルモン反応(総テストステロン値、遊離テストステロン値など)の変化を測定し通常のセット法(TS)と比較。

手順:70%1RMの強度でバックスクワットを行う。セット完遂までの総インターバル時間は同じで、セット内にインターバルを設けるor設けない2群で比較。RPE測定及び採血はW-up前、各セット後行われた。また採血はトレーニング終了から48時間後まで行われた。

Rest Redistribution(=RR)群・・・セット間インターバル90秒、セット内インターバル30秒。セット数は4セット。1セット当たりのレップ数は5+5回※5回連続→30秒インターバル→5回連続

Traditional sets(=TS)群・・・セット間インターバル120秒。セット内インターバル無し。セット数は4セット。1セット当たりのレップ数10回。

対象者:12名のトレーニングを行っている女性競技者。※ラクロス選手2名、パワーリフティング選手4名、ウエイトリフティング選手4名、フィットネスコンペティター(フィジーク系競技者?)2名。バックスクワットを含むエクササイズプログラムを最低2年続けている。

結果:RR群とTS群ではRPEと血中乳酸値に違いが出た。

RPE:セットが進むにつれ両群ともにRPEは高くなったものの、TS群はRR群より有意に高くなった。

血中乳酸濃度:両群とも上昇するがTS群はRR群より有意に高くなった。

総テストステロン値:両群とも上昇するが両群に有意差はなかった。

遊離テストステロン値:両群とも上昇するが両群に有意差はなかった。

成長ホルモン値:両群とも上昇するが両群に有意差はなかった。※傾向としてはTS群でより大きくなっている。

コルチゾルおよびクレアチンキナーゼ:両群ともセット毎の数値はベースラインと有意差がなく、群間の有意差もなかった。24時間後・48時間後の数値はベースラインと比較して両群ともに高くなっていた(小から中程度の効果量)。

Merrigan et al.Rest Redistribution Does Not Alter Hormone
Responses in Resistance-Trained Women.Journal of Strength and Conditioning Research,May 20,2020,publish ahead of print.


総インターバル時間を変えずにセット間インターバルを設けるRest Redistributionですが、キツさの尺度であるRPEスケールが通常のセット法と比べて低くなる点と、以前のブログでも紹介したように実施セットの後半において挙上速度低下を緩やかにする点から考えると、トレーニング時間が限られている状況(ラック使用時間が限られていてセット間インターバルを長く設けにくい時とか)では有効かもしれません。長期的な効果に関しては分かりません。