ジャンプシュラッグは軽くても重くても…

ジャンプシュラッグにおける着地時の衝撃に着目した論文がありました。


目的:ジャンプシュラッグ(=JS)を行う際の負荷の違いによる影響を調査。

対象者:Division 3競技者を含む大学生男子アスリート15名(21.7±1.3歳)
ハングクリーン(=HC)の1RM重量は109.1±17.2kg

手順:事前にHCの1RMを測定し、その重量の30%、45%、65%、80%でJSを実施した。
各負荷で3回ずつ行い、各負荷・各回の床反力を測定した。各負荷の順番はランダムに割り振られた。※同日に全ての負荷で測定している。1回ずつ休憩を1分挟み、各負荷間の休憩は2分で設定された。

フォースプレートにより測定した床反力から跳躍高、着地時のピークフォース(=PFland)、位置エネルギー(=PE)を求めた。

結果として:JSの65%負荷と80%負荷においては、PFlandとPEに相関関係があった。※重いものが高く上がると着地時の床への力が大きくなる。
30%負荷と45%負荷においてはそれらの相関関係がなかった。

跳躍高は30%が他と比べ有意に高かった。全体として軽負荷ほど跳躍高は高くなる傾向にあった。
PEは30%が他と比べ有意に大きくなった。全体として軽負荷ほどPEは高くなる傾向にあった。

PFland において負荷間の有意差はなかったが、最大値は30%が他よりも大きかった。また30%は80%と比べ効果量が大きくなっており、PFland の最大値は軽負荷になるほど高くなっている。


Suchomel, TJ et al.Jump shrug height and landing forces across various loads.International journal of sports physiology and performance 11 (1), 61-65, 2016


統計学的有意差はないものの、軽負荷になるにつれPFlandが大きくなったのは意外でした。重くなると跳躍高が低くなること、軽くなると負荷だけでなく着地技術も影響するのかも、というのが筆者らの意見です。
高負荷群においてはPEとPFlandに相関関係があるので、高負荷でのJSに慣れて跳躍高が伸びた場合は同重量でも身体への負担は増えます。導入する際は着地技術を低負荷状態で高めてから、高負荷に移行していくべきでしょうね。