Rest-Redistributionという考え

クラスターセットのことを調べていたら

“Rest-Redistribution”(休憩の再分布)

というものについての論文がありました。

どうやら1セット完遂前に休憩を挟んで後半のレップで疲労の影響を取り除く&セット内に挟んだレストの時間はセット間のインターバルから削る、というもののようです。

面白い考えでしたのでご紹介します。


パワーリフティング、ウエイトリフティング、クロスフィット、ラクロスの女性競技者(普段からバックスクワットを行っている)を対象にしてトレーニング中のインターバル・セット内レストの違いが速度や力発揮、パワー発揮にどのように影響するのかを調査した。

・被験者数

12名

・実験内容

バックスクワット(70%1RM)を4セット×10レップスで行い

Traditional Sets(=TS)・・・1セット10回を連続で行い、セット間インターバルとして2分休憩する。

Rest-Redistribution(=RR)・・・1セット5回行ったら30秒休憩して残り5回行い、セット間インターバルとして1分半休憩する。

上記2つのやり方をランダムでグループ分けして行い、72時間のウォッシュアウト期間を経て前回行った方法ではない方をそれぞれ行った。

・結果として

セット全体として力発揮・速度・パワー発揮に差がなかった。だがRRは1セット内の7レップ目辺りでTSよりもピークパワーが大きく、速度・パワーの低下が少なかった。とくにトレーニング後半の3、4セット目において平均速度と平均パワーの維持に優れていた。

Merrigan JJ ,et al.Reducing the Loss of Velocity and Power in Women Athletes via Rest Redistribution. International Journal of Sports Physiology and Performance, 23 Oct 2019, :1-7


いかがでしょうか。総インターバル時間を変えずに後半セットの速度低下を抑えるというのはなかなか面白い方法でした。しかし全文にあるグラフを見るとセット内での速度は後半のレップでTS・RRともに低下していき差がなくなっています。※セット内レスト後の6レップ目はTSと比べて速くなります

セット内レップ全体のクオリティを上げるにはセット内レストを挟むだけでは疲労の影響を抑えられないということだと考えられるため、セット内レストの配置だけではなく、セット間インターバルを十分にとることが速度やパワー発揮を高く保ったまま1セットを終えるために必要だと思います。