高重量でクリーンを行う際の至適負荷

ロウクリーンを行う際、重量設定の手助けとなりそうな研究論文をご紹介します。


9人のエリートウエイトリフターがクリーン(ロウキャッチ)を行い、バーの軌道や速度、床反力などが測定された。
※4台のカメラとフォースプレートにより測定

使用した負荷は1RM(=100%)および、その85%・90%・95%の重量という高重量で行ったことがこの研究の特徴である。
※クリーンの研究はパワークリーン(膝が90度以上屈曲しない)1RM重量の40~80%あたりで行われることが多い。

被験者のクリーン1RMは170±15キロ(平均±標準偏差)であった。
※体重は77±8.5キロ

測定は

ファーストプル・トランジション・セカンドプル・ターンオーバー・キャッチ・リカバリー(キャッチからの立ち上がり)の6つの局面に分けて行われた。

結果として

・全局面を通した平均のパワー発揮は

90% & 95% > 85% & 100%

・全局面を通した平均床反力は

100% & 95% & 90% > 85%
※グラフをみると100%が平均値はやや高い

・セカンドプルでのピークパワーは
85% & 90% > 95% & 100%

・セカンドプルのピーク床反力は大きな差はなかった。
※グラフをみると90%が他と比べやや高い

・RFD はトランジション局面において85%が大きな数値を示した。
※85% > 90% > 95% > 100%
※※他の局面では大きな差はなかった。

・ファーストプル局面にかかった時間は重量の違いが影響するが、トランジションおよびセカンドプル局面にかかった時間は重量による差はなかった。※平均値だけ見るとトランジションおよびセカンドプル局面では90%の時に時間が短くなっている。


A. Ammar et al .Kinetic and kinematic patterns during high intensity clean movement:searching for optimal load.Journal of sports sciences ,36(12):1319-1330, 2018.


セカンドプル時の床反力・パワーの大きさから、また、セカンドプルにかかる時間は全体を通して大差がないことから、
ロウクリーンを行う際は90%あたりの負荷で行うのが良さそうですね。 

既にウエイトリフターの設定重量ってロウクリーンの場合はこんな感じが多いので、他競技者が行う場合は参考にしてみると良いかと思います。キャッチの技術が十分にある場合は、ですが。